コンパクト・ブレージング・プレート式熱交換器(BPHE)は原則として、前面および背面のカバープレート・パッケージ間で波型チャンネルプレートのパッケージとして組み立てられます。カバープレート・パッケージには、シーリングプレート、ブラインドリング、カバープレートが使用されています。接続はカバープレートに取り付けて行い、特定の市場やアプリケーションのニーズに合わせてカスタマイズできます。真空ブレージングの工程において、ベースとろう材との間のあらゆる接触点でろう付けジョイントが形成されます。この設計から、2 つの独立したチャンネルまたは回路から構成される熱交換器が生まれます。
シーリングプレートは、カバープレートと最初と最後のチャンネルプレートとの間のスペースを密閉するために使用されます。カバープレートの数は、ブレージング・プレート式熱交換器(BPHE)のタイプやサイズとその圧力定格などにより様々です。BPHE の中には、チャンネルプレートとカバープレートとの間のスペースを密閉するブラインドリングを使用しているものがあります。一部の BPHE では、ブラインドリングがカバープレートと最初と最後のチャンネルプレートに組み込まれています。
BPHE プレートとチャンネルのタイプ
の中には、へリングボーンパターンが異なる様々なタイプのチャンネルプレートを使用できるものがあります。ヘリンボーンパターンが異なることで、BPHE の油圧特性や熱特性を変化させることができます。例えば、流量が異なりながら、両側で同じ圧損を持つ BPHE とすることが可能です。
流体は様々な方法で熱交換器を通過できます。並列フローの BPHE では、並流と対向流の 2 つのフロー構成があります(右のイメージをクリックしてください)。
- 並流
- 対向流
チャンネルプレート・パッケージにはいくつかの異なるタイプがあります。例:
- デュアルサーキット BPHE
- ツー・パス BPHE(直列接続された 2 台の BPHE に相当)
- デュアル・オーバー・ツー・パス BPHE
材料の組み合わせ
製品には、材料の構成と設計圧力により、異なる製品カテゴリーがあります。標準プレート材はステンレス鋼(ATSI316)で、純銅のろう材(C)またはニッケルのろう材(N)を使い真空ブレージングで製作されます。要求水準の厳しいアプリケーションでは、モリブデンの含有量を高めたステンレス鋼の SMO 254 でプレートを製作することができます。